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★Tside★
最低…
この俺が…最低だっ
錦戸くんがともちゃんと会うなんて…
ともちゃんが話をするなんて…
計算外だった…
もう、これでおしまいだね…
マッスーにも俺…嫌われたよね…
当たり前か…最低最悪な事したんだから…
後ろを振り返ると少し後ろからちょうど良い距離感を保ってシゲが歩いてきた。
俺が止まると、シゲも止まった。
T『ついてこないでよっ💧』
俺は歩きを止めずに後ろのシゲに言った。
S『やだねっ❗』
シゲが返した。
俺はまた立ち止まって、シゲを睨みつけながら言った。
T『マジでついてこないでよ❗❗うざいよっ❗』
S『うざくても良いよ❗ついてくっ❗』
T『嫌がらせかよっ💨どーせ俺の事ざまぁみろとかおもってんでしょ⁉
惨めで、可哀想なやつとかおもってんでしょ⁉
罰当たりなやつとか、いい気味だとかおもってんでしょ⁉』
シゲに怒鳴りながら、自分自身にぶつけてるみたいだと思った…
同時に、頬に何かが流れるのを感じた。
S『…そうかもなっ…ざまぁみろって、自業自得だって、思うよ…💧
可哀想なやつだなって…💧』
シゲはそう言って近づいてきた。
慌てて俺は腕で顔を隠して『くんなっ』て怒鳴った…
こんな惨めな顔…最低最悪な自分の顔を見せたくなかったから…
シゲは足を止めてその場で俺に言った。
S『お前もう気づいてたんだよな⁉
自分がした最低最悪な事に…💧
だから…心配なんだよ💨一人にはできねーだろ💨💨』
T『しらねーよ❗何言ってんだよ❗』
S『ごまかすなっ❗
だから…涙でんだろ⁉過ちに気づいてるから、涙でんだろーが⁉』
俺はシゲだって利用したのに💨
それなのに…😢
俺を心配なんだと言えるなんて…
俺はしばらく、動けずにいた…
そのままシゲはいてくれた…
一定の距離感を保ったまま…
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