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★Mside★
小さな居酒屋を見つけて、俺と錦戸くんはそこに入ることにした。
店の中は仕事帰りのサラリーマンや常連さんらしい年配の方々で賑わっていた。
R『こっちでええな』
一番奥のテーブルに錦戸くんが座った。向かい合わせに俺も座った。
お店のおばさんにビールとつまみを少し頼んだ。
少しして、ビールが運ばれてきた。俺達は一口飲んだ。
M『錦戸くん…』
R『マッスー❗』
M『はっ💦はい…💦』
R『俺な❗ともちゃんに会うたんや…そん時にな…話…聞いたんや…』
M『ともたんに❗❗❗』
R『おん❗…テゴシが何をしたんかも…全部聞いた…』
M『…⁉⁉…』
今…俺はどんな顔してんだろ…⤵
錦戸くんの顔もまともに見れないよ…⤵
R『それで…テゴシが…お前を好きだって事も…な』
M『……』
R『でも、俺な…一つともちゃんとの約束、破ってもうた💦』
M『やくそく…?』
R『マッスーには…秘密にしてくれって言われてたん…』
M『な❗なんで❗❗』
R『マッスーが…悲しい思いをするからって…
テゴシの事、信頼してるマッスーには…教えたくないって💦
たとえ…』
そこまで言って、錦戸くんはちょっと悲しそうな顔して、黙り込んだ。
M『…たとえ…?なんですか…??』
俺がそう聞き返すと、錦戸くんは残りのビールを飲み干してから
R『…💦たとえ…自分が…マッスーと…また付き合うことが…出来なかったとしても…って…』
錦戸くんの言葉が、胸に刺さった…と同時に…
ともたんの思いが痛いくらいに伝わってきたんだ
なんてこと…⤵
俺は大切な人に…重たい荷物を…ひとりで背負わせてたなんてっ⤵⤵
瞳の奥が、熱くなってくるのを必死に…必死に抑えてたんだ💦
怒りや悲しみからじゃない❗
前よりも…より一層に…
大切なものが、大事なものが…
見えていたから…
錦戸くんは何にも言わなかった…けど…たぶん、俺の気持ち、わかってると思った。
R『どっちも、なくしちゃいかんもんやろ❗どっちも…マッスー次第や❗』
錦戸くんの言葉がまた、心に響いた。
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