仲間

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掛け声を掛けると目にも止まらぬ速さで鞘から抜いた刀は 真っ二つに懐紙を切った 「お見事!」 亘は見事に切れた半紙を見て驚いていた 「はい、ありがとうございます」 小雪は亘に礼をすると 「雫、食事と部屋の用意をしてあげなさい」 「はい」 雫は微笑んで小雪を部屋に連れて行った 「健、お前達の行った事を信用しよう」 「ありがとうございます」 「しかし、150年も眠っていたとはまったく信じられない」 「はい」 「とにかく社会復帰をさせて上げないとな」 「はい、あのう」 「ん?」 健はまだ話しがあったがあまりにも信じがたい話なので 父親の亘にアクアの話を切り出せないでいた。 「いいえ、小雪さんに今の日本と世界の話をします。彼女が知っているのは黒船のアメリカですから」 「うん、昼間は俺が色々教え込んでやろう」 「では、夕食事を作ります」 「たのむ、死んだ母さんも服部家の血筋だったのも何かの縁だろう」 それは縁というより赤い星人の血を受けづいた必然の出来事だった 夕食を終えると3人は健の部屋で話をした 「小雪さん、もう1人を見つけるヒント無いかしら」 「ヒント?」 「あっ、ごめんなさい。アイディアじゃなくて、手がかりがないかしら?」 「あはは、雫まず小雪さんに言葉を考えなくちゃな」 「うん」 「小雪さんその首飾り何処で手に入れましたか?」 健は小雪のペンダントに手を触れた 「私を眠らせた父が私の首に」 「服部半蔵さんって失脚したんじゃないですか?」
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