仲間

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雫は慌てて健を起こしに行った 「お兄ちゃん、小雪さんが朝ごはんを作っている」 「何だよ」 健は慌てて股を押さえると 「だって、材料の有りかなんで知っているの?」 「親父が教えたんだろう」 「お父さんが知らない物まで知っている」 「じゃあ、家捜ししたんだろう。忍者だから」 「もう。起きてよう」 「分かった、起きるよ」 健は仕方なしに台所に行くと 亘が台所の隣の部屋の居間でテレビの前に座って新聞を読みながらお茶を飲んでいた 「おはよう、お父さん」 「健、小雪に炊飯器の使い方教えたか?」 「いいえ」 「うーん」 亘は腕を組んで考え込んでいた 「ねえ、小雪さんどうして家の食材知っているの?」 「夢の中で見ました、色々な事。エグザイル、嵐、山ピー、和田幸一」 「あっ、私も夢を見た。時代劇みたいなやつ」 2人の会話に健が入ってきた 「おい、それって2人が情報交換したんじゃないか?それに和田幸一って誰だ?」 「お兄ちゃんには関係ないでしょう」 雫は怒り出し健を蹴飛ばした 「いてて・・・彼氏か」 「違うよ。まだ」 「あはは、まだね」 健と雫がじゃれあっていると小雪が心配そうに 「あっ、雫さんすみません。余計な事言ってしまった」 「良いのよ、兄貴とのじゃれあいはいつもの事だから」 「おい、お前達いい加減にしろ!せっかく小雪さんが作ってくれた朝ごはん冷めちまうだろう」 亘が大声を出した 「すみません」
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