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「すみません」
2人はしゅんとして席に着いた
「すみません小雪さん、妻が死んでからずっとこの調子で」
亘が小雪に頭を下げた
「いいえ、お2人はとても仲がいいですよ。うらやましいくらい」
小雪が寂しそうに言うと雫は気を使って
「小雪さんも仲良くしよう、こらから家族なんだから」
一人ぼっちの小雪はそう言われて嬉しかった
「ありがとう、雫さん」
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健について大学に行った小雪は剣道部へ連れて行かれた
「服部小雪ちゃんだ、みんな相手をしてもらえ」
健が部員に紹介すると
「キャプテン、相手してもらえですか?」
1人の部員が馬鹿にしたように言った
「おい、中村。お前一番初めにやれ!」
「はい、でも・・・女相手じゃ」
「一本でも取れたら褒めてやる」
「分かりました、手加減しません」
中村が胸を張ると
「小雪ちゃん、剣道の防具もって来ました」
部員の小柴が持ってきた
「私、要りません」
小雪が断ると
「小雪だめだよ。ルールいや決め事だから」
健が言うと
「はい、ルール分かります」
「えっ?」
「寝ているうちに・・・」
「そうか雫をコピーした訳か、と言う事は勉強は雫なみね。微妙・・・」
「健さま、それは喜ぶべき事?」
「あはは」
健は大声で笑った
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