182人が本棚に入れています
本棚に追加
/50ページ
小柴が覗き込んで読むと
「モトレイゼイルナだよ、元冷泉家と言ったらお公家様だよ」
健が小柴に言った
「と言うことはお姫様ですね」
小雪も元冷泉家の名を知っていた
「うん」
健は封筒をと 写真と手紙が入っていた
「住所を聞くのを忘れてしまったので大学に送らせて頂きました、先日のすばらしい試合感動しました。これからもファンとして応援させていただきます」
亮は手紙を読んだ後に写真を見ると後ろから小雪が覗き込んだ
「綺麗な人ですね」
「ええ、えっ?」
健は驚いて後ろを振りむいた
「ねえ、健さんこの女性・・・」
「知り合い?なわけないか」
「胸に私と同じペンダント付けている」
「本当だ」
健は手紙の裏を見て
「京都だ」
「健どの、すぐに行きましょう」
「は、はい」
家に戻った2人は父親の亘に報告をした
「うーん京都か?何日かかる?」
亘が心配そうに答えると健は不安な顔をして答えた
「わかりません、でも相手の住所が分かっているのでそんなに時間がかからないと思います」
「分かった、でも雫はだめだぞあいつは学校がある。2人で行け」
「ありがとうございます」
健と小雪は両手着いて亘に頭を下げた
「小雪、お前から預かった刀と短刀だが」
「はい?」
「名刀中の名刀だが作者の名が何処を探しても無いただ」
「ただ?」
「刀には水切、短刀には宙、氷、波と言う名文字と全部に雪笹の家紋がついていた」
最初のコメントを投稿しよう!