水の秘密

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「彼女はお姫様だから直接合わせるわけには行かない」 「あっ、いや白川さんも一緒で」 「そうかそれなら、彼女は高校の授業中だろうからメールだけ送っておこう」 「あ、ありがとう」 「ところで彼女は?」 白川は健が連れてきた小雪が気になっていた 「服部小雪です」 小雪は立ち上がって白川に挨拶をすると 「ん?それは」 白川は小雪のペンダントを見て声を上げた 「はい、おそらく元冷泉瑠奈さんと同じペンダントです」 「なんか、めちゃくちゃ入り組んでいそうだな」 白川が不思議そうな顔をしていると健は 「京都で水に関係する所は何処かないですか?」 「下鴨神社だ」 白川は簡単に答えた 「下鴨神社?」 「うん、あそこは賀茂川と高野川の交流地点にあって水に浮いていると言われているんだ」 健は白川の話を聞いて小雪の方を見て笑うと小雪はうなずいた。 「さて、雨宮君」 白川は竹刀を持つしぐさをすると 「ちょっと面白い志向でどうですか?」 「ん?」 「お宅の部員さんと小雪を試合はどうかなと思っているんですが」 「服部さんが?」 「はい、小雪は変わった剣道をするので是非見てもらいたいんですがいかがですか?」 「分かった、大沢相手をしてやれ」 「はい」 大沢が返事をすると白川は1年部員の篠崎に 「おい、篠崎みんなに集合を掛けろ」 「はい」 篠崎は携帯で連絡を取った
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