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「お願いします」
白川は健の方を見て
「雨宮さん、元冷泉家にご案内します」
「あら、急に丁寧な言葉になった」
小雪は驚いて健に言った
「うん、何か様子が変だ。さっきもお姫様と言っていたし」
「はい、確かに」
3人は大学を出てもう一度北山へ向い白川は玄関のチャイムを押した。
「どちらさまでしょうか?」
聞こえた声は若い女性だった
「白川です。東京から来た、雨宮健をお連れしました」
しばらく待たされると
「どうぞ」
と言う声が聞こえた
「小雪さん」
健は小雪の顔をみつめた
玄関から案内されて応接室は大きなシャンデリアが高い天井から吊るされていた。
そこにダークスーツ姿の男が入ってきて3人を微笑んで迎えた
「お嬢さんに言われて、雨宮さんをお連れしました」
白川は背筋を伸ばし直立不動で話をした
「いらっしゃい、元冷泉義成です」
「雨宮健です」
「服部小雪です」
2人は頭を下げると
「すみません突然、あのう・・・」
健か話そうとすると
「雨宮君、君は全日本学生剣道チャンピョンだね。知っているよ。白川君に聞いて居るし私も剣道教会の会員だから」
「ありがとうございます」
「ところで、どうして私の家に」
「実は・・・」
「私に用があるんじゃない?」
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