水の秘密

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「この短刀は元冷泉家が徳川家に献上した物だ」 「この他に刀が一振り短刀が2口があります。それぞれ水切、氷、波と言う字が彫ってあります」 健が言うと義成は本をまためくって 「それも、徳川家に献上した物だ」 「そうだったですか」 健はしばらく考え込むと義成は 「雨宮君それで、これをどうするつもりですか?」 「はい、僕もどうして良いか」 考えあぐんでいると 「瑠奈さん、今日僕達が来た理由があるんです」 「何?」 「信じてもらえないでしょうが・・・」 小雪がペンダントを瑠奈に見せた 「あっ、私と同じだわ」 瑠奈が小雪に近づきペンダントを手に取ると青い石が会話をしているかのように交互に光りだした 「やった4人目発見」 健と小雪は顔を見合わせて笑った 「その石が光っているのはなんだ」 義成はネックレスを指差して驚いて健に聞いた 「水の神様の石です、すみません瑠奈さんはこの石はどうやって入手をしたんですか?」 健が義成に聞くと本を見ながら 「慶応元年に琉球より献上と書いてある」 「やはり、もう1つのペンダントは石垣島で発見されたようです」 「うん、なるほど。それでこの石の目的は?」 「信じられないでしょうけどお話をします」 健は義成、瑠奈を前にアクアの話を始めた 「そんな馬鹿な」 義成は信じなかった 「あっ、ペンダントの光が消えた」 瑠奈が言うと涙を浮かべながら神妙な顔をして 「小雪さん」 瑠奈は小雪の手を握り締めた
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