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2日後大学から帰った健は
「雫、凄い事が解ったぞ」
「何?お兄ちゃん」
「江戸城の地下に水道が引かれている伝説があるんだ」
「うん」
「うちの大学の教授の学説で・・・」
江戸城はどんな干ばつでも井戸が枯れる事は無かったつまり、地下水道が江戸城に向って流れている事を確信していた。
そこで、井の頭公園の弁天堂、妙法寺川、神田川、御茶ノ水。そしての間にある現在の椿山荘、元山県公爵の庭園に秘密の通路が有るといわれていた
「そうなんだ、じゃあお兄ちゃん行ってみようよ」
「本当に行くのか?」
「入り口が無かったら戻ってくれば良いじゃない」
「なるほど、雫はいつもポジティブでいいな」
「うふふ」
健とゆかりは椿山荘の涌き水のところへ行くと大きな一枚石があった
「ここかな?」
健が言うと雫のペンダントが光りだした
「ここだって、石が言っている」
「でも、この石は重くて動かないぞ」
「うん」
雫が石をさわるとすべるようにその石が動き濡れた階段が現れた
「ここだ」
懐中電灯で照らしながらそこを降りて行くと横穴がありそこの足元に水が流れていた、
「真っ暗だわ」
「怖くないか?」
「大丈夫、剣道日本一のお兄ちゃんが居るから」
「そう言われても、俺のほうが怖い」
健は小さな声で呟きながら1時間ほど歩くと光が差している大きな空洞がありその下には池があった。
「この上が井戸か何かになっているみたいだ」
「うん、じゃあここは皇居の中?」
「たぶん」
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