赤い星

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「そうだ、地球に有るすべての水は私の意識にある」 「アクアあなたは火星で生まれたの?」 雫が聞いた 「私は自分の誕生は知らない、ただ火星の前は太陽系の外の星にいた。そして仲間もいた」 「仲間もいたって?」 「あの太陽より大きな星にいた」 「想像がつかない」 雫が溜息をついた 「アクア、では地球の生物は?あなたが作ったのですか?」 健が天井を見て聞いた 「いい質問だ、この地球上には私が火星から連れてきた動物と地球で自然発生的に生まれた生物が居る」 「なるほど」 「火星のからつれてきた生物で地球の環境に合った物が生き残り、地球で生まれた生物と交配して行った」 「人間はどっち?」 雫が恐る恐る聞いた 「2種類いる、私が火星から連れてきた4人の子孫と地球で500万年前に誕生した人類だ もちろん地球人に比べて火星人の方が能力を持っている」 「それで私をどうしてここに呼んだんですか?」 雫が聞いた 「君達は赤い星の子孫」 「私達?」 「そうだ、地球上の人類の殆どは火星人の遺伝子を持っているその中で君達2人は最も強く火星人の特徴が現れている」 「その女性は?」 健は横たわっている女性が気になって聞いた 「彼女も火星人の遺伝子を強く持っている1人だ」 「それで、用件は?」 「私の伝言を地球人に伝えて欲しい」 「なんて言えば?」 「1年後に私はこの地球を去る」 「去るって、どういう事?」 雫が驚いてアクアに聞くと 「地球上にあるすべての水が無くなると言う事だろう」 健がアクアより先に言った
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