プロローグ

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「こっちへ来いっ。高橋!」 そう呼ぶ彼の声は今まで以上に切羽詰まっていた。 正直に言って、彼の事は苦手だったし、どうしてあんなに人を疑う事ができるのか、彼女には分からなかった。 彼には人を信じるという概念が無いのだろうかとも思った。 だけど……今なら分かる。 彼は正しかった。 間違っていたのは……私だったのだ。
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