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『月島…忘れたふりしてでも俺と友達でいようとしてくれるほど俺を大事に思うなら、』
藍沢の言ってる意味が良く理解できなくて。
閉じた瞳をゆっくり開き、彼へと視線を移す。
俯いたままの彼の表情は見えない。
『大切に思ってくれるなら、俺を受け入れてよ。』
意味がわからない。
何を言っているんだ。
変なの。
それじゃあまるで…そうまるで、藍沢が…
嘘、だろ…
『いくら時間がかかってもいいから俺を好きになって月島。』
頭が真っ白くなっていく。全身が痺れていく。
やばい…息がうまくできない。
『拒絶しないで月島。俺、耐えられない。…………耐えられない俺、死んじゃうよ。』
ギュッとすがるようにしがみつく藍沢へ俺は震えた手を伸ばす。
『月島、愛してる。』
鼓膜に響く甘い声。
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