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俺の手が触れて、ピクリと反応した藍沢がゆっくりとこちらを見上げた。
『っ………』
伝えたい想いなら山ほどあるはずなのに言葉にできなくて、せめて笑わなきゃと口角をあげるけどそれすらもままならない。
想いを伝える勇気がないことでどれだけ藍沢を傷つけたのだろうと胸が痛み、
そして、熱くなった。
言葉にならないならせめて伝われ、
伝わってくれこの想い。
大好きだ馬鹿なお前が大好きだ。
好きだ。
好きだ。
不安げな藍沢へ俺はゆっくり瞳を閉じて唇を重ねた。
伝われ、この想い。
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