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それから寝てる藍沢の隣で俺は誰もいない校庭をぼんやり眺めていた。
ふと俺の脳裏に北山さんが思い浮ぶ。
そろそろ返事をしないといけないんだけど、藍沢が今まで以上にくっついて離れないので中々タイミングがなかった。
さすがにこのままってわけにもいかないし、ハッキリさせなければ。
『……………』
気が重くなりそうな気分を変えようとフルフル頭を振り、藍沢へと視線を向ける。
そういえば、俺藍沢に北山さんに告白されたこと言ってなかったっけ…
でもわざわざ言う必要もないか、どうせ断るんだし。
『んっー…あれ?月島おはよう』
フワァと大きく欠伸をもらし、眠気眼でこちらを見上げた藍沢にお前は呑気でいいなと俺はフッと笑いかけた。
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