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『………あー、藍沢、今日放課後なんだけど』
まだ覚めきらない寝ぼけた藍沢へ俺は言いにくいなぁと思いながら話をきりだした。
『んー?放課後、デートでもする?』
コテンと首を傾げる藍沢がキラキラと期待に瞳を輝かした。
う゛…言いにくい。
『いや、違う、……一緒に帰れないっていいたくて』
北山さんと話をするのに藍沢を連れて行くわけにもいかないし…
『………………』
俺の言葉に藍沢があんぐり口を開けて、ショックをあらわにした。
『な…なんで?
なんで、なんでー!
なーんーでー!』
ガーンという効果音がでそうなほど顔を青くした藍沢がガタガタと立ち上がって喚きだした。
『ちょっ…、藍沢っ!落ち着けバカっ!』
その喚き声に俺は両耳を抑える。
何でコイツはいつもこうなんだ!
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