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『………だいたい北山さんが悪いんだっ。北山さんがいきなり月島に告白なんかするから俺あせって!
酒飲んでさー、でも俺ってかなり酒強いみたいで全然酔えないしさー。だから酔ったふりして俺……………』
興奮した藍沢がベラベラと喋りだし、それから我に返ってハッと口を噤んだ。
『………………』
『………………』
ニッコリと優しく微笑む俺は笑顔をキープしたまましばらく藍沢の顔を見つめた。
明らかにヤバイッ!と顔にだした藍沢。
『……………酔ったふりして…?』
『…ん?そんなこと言ったっけ?変だな…月島が尻の穴だけでイったことなんて全然覚えて…』
ダラダラと冷や汗をかきだした藍沢が知らないふりを決め込むがそれは聞いての通り全然誤魔化せていない。
『あ……あ゛いざわー!』
真っ赤になって噴火した俺から藍沢がダッシュで逃げ出す。
『ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさいー!』
このとおり…藍沢は今日もとことん憎めない
愛しい奴です。
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