9人が本棚に入れています
本棚に追加
『あなたは…――天使様?』
『天使?面白いことを言う姫君だ。
私の翼はとうの昔に折れてしまったよ、まぁ…翼があったとしても姫君にとって私は、堕天使になるだろうがね。』
『構いませんわ、退屈をしていたところなの。
堕天使様、良ければ私の話し相手になってくれませんか?』
『いいとも姫君、遠い遠い…昔の御伽噺をお聞かせしましょう。』
漆黒の闇が広がる、大きな城の小さな小窓に…
今宵、堕天使が舞い降りた。
それはほんの小さな出来事で、今後の運命を動かす大きな出会い。
.
最初のコメントを投稿しよう!