第一章 第一話

2/10
前へ
/79ページ
次へ
『あなたは…――天使様?』 『天使?面白いことを言う姫君だ。 私の翼はとうの昔に折れてしまったよ、まぁ…翼があったとしても姫君にとって私は、堕天使になるだろうがね。』 『構いませんわ、退屈をしていたところなの。 堕天使様、良ければ私の話し相手になってくれませんか?』 『いいとも姫君、遠い遠い…昔の御伽噺をお聞かせしましょう。』 漆黒の闇が広がる、大きな城の小さな小窓に… 今宵、堕天使が舞い降りた。 それはほんの小さな出来事で、今後の運命を動かす大きな出会い。 .
/79ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加