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学年別の戦いは、校舎側から見て左手から数字の小さい学年が並ぶ。
よってカインの戦う場所は一番右側になる。
すでに初戦は始まり、それを傍らで眺める者、試合を見ずに隅で集中する者、体を温める者と様々だ。
どこか重々しい空気が流れ、この試合への意気込みは半端ではないことを物語っていた。
歓声もどよめきもない。
ただ己の力を示すためだけ、それだけのための大会である。
「ふぅ……」
そんな中、カインは校庭の隅にある木陰に腰を下ろしていた。
対戦相手はすでに決まっている。
去年も戦った相手。
カインは深く目を閉じ、刻々と迫る自分の試合へ集中していた。
「次!カイン・ギルアーク!ペギー・ラウ!前へ」
そして、始まった。
カインの去年とは違った戦いが。
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