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「奇縁だね」
両者相対した場面。
ペギーはカインに話し掛ける。
目に掛かるほどの髪、全体的にシャギィがかっている。
線のように細い目でカインを捉えている。
「……去年は君に勝ったことから始まったんだ。今年も同じ――君に勝つことから始めさせてもらうよ」
ペギーは去年の学年別トーナメントを優勝した。
その時、初戦の相手はカインであり、彼を降している。
そんな相手であるがカインはペギーも彼の挑発も気にした様子はなく、ただ試合開始の合図を待つ。
去年の自分と今の自分、どちらが数倍、いや、それ以上の力を持っているかをカインは知っているから。
「それでは!カイン・ギルアーク対ペギー・ラウの試合を始める!試合開始!」
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