認めているからこそ

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流れるような二人の戦闘に周りからは感嘆の声があがる。 「……前々から思っていましたけど……その魔法、本当に厄介ですの」 ライファはローブについた土を払いながら忌ま忌ましげに呟いた。 「何発も使えないけどね」 カインも苦笑しながら返す。 まさにカインの言う通りである。 前は同じ試合に何発もダークレイを放っていたが、この学園ではそうそう当たるものではなくなった。 最近では奇襲やカウンターのように使っている。 ライファは剣を構えると、またカインと何度も剣を交えた。
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