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俺一人、だったらな。
「炎精、装填!」
廊下は随分と静まり返っていたから、その叫びはここまでしっかりと聞こえていた。
その叫びに合わせて俺は廊下へと飛び出した。すっかり叫びに気を取られていたようで、銃口を向けるのに数秒の遅れが出ていた。
それだけの時間があれば十分。
「鋼、壁!」
精霊の部分をかっ飛ばして指示を出した。
俺の後方、突然床から飛び出した鋼鉄の壁が追っ手の弾丸を防いでいく。その間に二組の教室前を抜けて、一組の教室前まで。
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