魔砲戦争HR

6/14
前へ
/100ページ
次へ
 もっとも俺は俺で自分の席、窓際最後列から空の様子をただのんびりと見ているだけだが。 「あたし達は結局どうすればいいかわかんないよね……て、聞いてる?」  丁度隣の席に座っていた女子から話を振られて、俺は視線を空から話しかけてきた当人へと移す。  最初に見えたのは、ぴょこぴょこと揺れる触角だった。  いや、アンテナと言うべきか。  ああ、世間一般ではアホ毛と呼ぶんだったか。 「アホじゃない! あたしの個性に何てこと言うかな」 「いや、それアホ毛だし」 「だーかーらー、アホ毛呼ぶの止め! つーか触るなあ!」  おー、びょんびょん揺れる。
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加