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もっとも俺は俺で自分の席、窓際最後列から空の様子をただのんびりと見ているだけだが。
「あたし達は結局どうすればいいかわかんないよね……て、聞いてる?」
丁度隣の席に座っていた女子から話を振られて、俺は視線を空から話しかけてきた当人へと移す。
最初に見えたのは、ぴょこぴょこと揺れる触角だった。
いや、アンテナと言うべきか。
ああ、世間一般ではアホ毛と呼ぶんだったか。
「アホじゃない! あたしの個性に何てこと言うかな」
「いや、それアホ毛だし」
「だーかーらー、アホ毛呼ぶの止め! つーか触るなあ!」
おー、びょんびょん揺れる。
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