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彼女、天見愛流(あまみあいる)は片手で俺の手を払いながら、空いた手でアホ毛をガードする体制に入った。
「もう、信司も愛流もじゃれてないで考えてよ」
いつもならば教師が立っているはずの教卓には、ウチのクラス委員長を務める曽根川(そねがわ)ひかるが居た。クラスにまとまりが無いだけあって、ちょっと困った様子である。
ていうか、いきなり俺達名指しですか。
とりあえず、このままなのも面倒なのでそれとなく意見を出しておこう。
「なあ、五組もこんな状態じゃないか?」
「ん? まあ、そうかもしれないよね」
俺の発言に合わせて、急に教室内が静まり返った。
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