魔砲戦争HR

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 てわけで、一人悠然と五組まで行ってみたんだがこの有様。  文武両道、上之宮財閥の一人娘、プライドの塊、理不尽なまでの負けず嫌い。  少なくとも俺知る情報では、上之宮はそんな人間だ。  詰まるところ、話し合いでケリをつけるぐらいなら完膚無きまでに叩き潰して満足する。  そんな思考に辿り着いたのだろうと考えると、ちょっと泣きたくなってきた。 「さて、どうするかな」  無駄な回想をしてたせいで、すっかり俺は袋のネズミだ。廊下では数人の生徒が既に魔砲を構えているだろう。
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