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希「夕李・・・・俺は・・・君が・・・・「い・・・いや・・・嫌!!」」
唇が触れ合いそうな瞬間夕李の言葉に遮られた
夕李は恐怖に怯えた瞳をして体を震わせていた
希「夕李・・・?」
俺は夕李を落ち着かせよう夕李と瞳を合わせようとするが夕李は顔を左右に振り俺を必死に押し返す
夕「や・・櫂じゃなきゃやだンッ」
夕李の押し返す腕を左手で頭上に拘束して無理矢理唇を塞いだ
唇をこじ開け夕李の口内へ舌を滑らせる
逃げ惑う夕李の舌を絡めとる
夕李の体から力が抜けて行くのが感じとれた
クチュ・・・クチュ・・・
室内に響く水音がなまめかしさをかもしだす
夕「ハアハア・・・ンッ」
夕李は時折苦しそうな表情を浮かべるものの顔はうっすらほてっているようだ
口からは甘い吐息が漏れ始める
夕「ハアンッ・・・・櫂」
ビクッ
俺は思わず体がこわばる
視線を夕李から背けてしまった
夕李の口からは
甘い吐息とともに櫂の名前が囁かれる
耳を塞ぎたい気持ちにかられる
『夕李を死なせないでくれ』
俺の頭に櫂の言葉がよぎった
今俺がやらなければ
夕李は闇に堕ちてしまう・・・
生き返らせるのは一度しかできないと聞いた
だからもしここで夕李を死なせたら二度と生き返らせることはできない・・・
生きてるうちなら俺が命を与えることができる・・・
夕「櫂・・・・ねぇ・・・櫂・・ハアハア」
希「クッ」
俺は唇を噛み締めた
そして
また夕李に深い唇づけを落とす
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