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夕「櫂?櫂?」 どうしてこんな・・・・ 櫂の瞳がゆっくり開く 櫂「ハアハア・・夕李・・・・」 櫂は私の頬に手をのばし優しく触れた 今にも力無くしなだれそうな手に私は掴んで頬よせた 櫂「・・・夕李・ハアクッ・・・良かった・・」 優しい瞳で私を見つめる 夕「櫂!ねぇ・・・しっかりしてよ・・・今までどこに行ってたの・・・グスッ・・なんで・・・こんなに・・ヒクッ・・血まみれになって・・・・ヒクッグスッ」 私何言ってるの・・・ 涙があふれてうまく言葉が言い出せなくて・・・ 櫂「泣くな・・・夕李・・・・俺は・・・ゴホッ・・・」 櫂の口からは大量の血が流れでた 夕「やだ・・・何も言わないで・・・じゃないと櫂が・・・」 櫂「ハアハア・・・・夕李・・・・お前とは・・・ゴホッ・・もっと・・早く・・・会いたかった・・・そしたら・・・俺は・・・ハアハア・・・闇に堕ちな・・かった・・・かも・・しれねぇ・・・・な・・・・」 夕「櫂は・・・堕ちたくて闇に堕ちたわけじゃないでしょ!!櫂は・・・何も悪くないのに・・・・ヒクッ」
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