赤ジャージ青ジャージ黄ジャーじぇ! 噛んだ…

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結局ATMでお金を落として買うはめに。 明日からじり貧生活が始まりそうです…。 暦は俺から嬉しそうにワンピースを受け取ると、これまた嬉しそうにお礼を言いました。 外に出ると、既に夕焼けが……。なんか今日一日を凄く無駄にした気分です。 特に寄りたい所もないのでそのまま家に直行する事に。 「みっくみっくにしてやんよ~♪」 帰り道、暦はどっかのネギを持った子が歌いそうな歌を歌いながら、俺の前を歩く。。 「L・O・V・E! ヤーマダ! ふぅ~」 恥ずかしい……テンション上がり過ぎだろ。俺が思わず頭に手をやると、暦が急に後ろを向いた。 「ありがとなッ♪」 満面の笑みで暦は言う。 「お返しと言ってはなんだが、ほら! ボクからもプレゼントだ」 そう言って暦は僕に黒いジャージを渡す。 これって……。 「うむ、やっぱりヤーマダは黒が似合うな。遠慮するなよ? ボクからの入居祝いだ」 暦が渡したのは、先程の店の黒いジャージだった。俺が買おうとしてた奴だ……。 「嬉しいか?」 俺がジャージを手に立ちすくんでいると、暦がそう聞いてきた。 「えぇ…まあ……」 「そっか! ならボクたちは幸せだな」 「幸せ?」 「ボクはワンピースを買って貰えて嬉しい、ヤーマダはボクにジャージをプレゼントされて嬉しい、そんなヤーマダを見てボクはもっと嬉しい。だからボクたちは幸せだ」 そう言って暦は眩しいくらいの笑顔を見せた。全く、どんだけ幸せならこんな太陽みたいに笑えるんだか……。
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