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「なんでお前が剣塚先輩と仲良くしてんだよ!?」
UNIQLOに言った次の日、つまりは月曜日。その日の放課後開口一番、クラスの男友達がそんな事を言い出した。
「だから何度も言った通り、ただのお隣りさんだって言ってるだろ」
「くそぉう……なんで寄りにもよって人並なんだ…」
聞いてないし……。
「てゆーか、さっきからお前の言い分を聞いてると暦が男子から人気があるみたいに聞こえるんだけど」
「呼び捨てにしてるぅぅううう!」
「俺の質問に答えろ!」
いつまでたっても聞きそうにないので、黄金の右腕を食らわしました。すると素直に話し出す。
「人並、お前知らないのか? 剣塚 暦と言えば、我が校の美少女ランキングベスト5に入る程の人気なんだぞ」
なんだそりゃ……全然知らなかった。あの暦がベスト5なんて…。
「長く綺麗な髪、小柄な身体、天真爛漫な性格…何よりも未成熟な四肢!! 一部のロリコ……もといコアな趣味の男子から絶大な支持を得ているのだよ!」
「それでベスト5……なんかこの学校の男子の将来が不安なんだけど」
「文化祭のミスコンでは、俺も剣塚先輩に清き一票を捧げる予定さ」
「あはは。俺、お前と友達辞めてもいいかな?」
と、まあ馬鹿みたいなやり取りをしていると、そのやり取りを吹き飛ばすような大きな声が教室に響く。
「ヤーマダ!」
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