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よし、なんとかなるな多分。
今日はもう遅いから仕方ないとして、明日からは友達の家を転々として過ごせばいいのさ。大丈夫、某ホームレスの中学生だってなんとか生きてきたんだ、俺にだって出来るはず! 印税でがっぽがっぽ出来るはず!
……なんか目標がズレた気もするが。
とりあえず今日はこの公園で野宿をする事に。子猫を抱えてベンチに横になる。てゆーかあれだよな、流石に制服のままってのは通報されかねないよな……。
明日は洋服も買わなくては、そんな事を考えながら目を閉じた。
しばらくして、うとうとしてきた時だった。俺にとっては今も、そしてきっとこれからも女神の様な存在になる女性の声が聞こえた。
「もしも~し」
ん? 誰だ……?
「もしも~し」
ま、まさか警察!? どう言い訳すれば…。
別に悪い事したわけじゃないのに妙に緊張しながらゆっくりと目を開けた。
だがそこには警察なんていなかった。
やわい栗色の髪はセミロング、丸くクリクリとしていて吸い込まれそうな瞳、Tシャツジーパンそしてエプロンと非常にラフな格好の可愛らしい女性がじっと俺を見詰めていたのだ。
だがしかし、そんな事は実際どうでもいい。俺が目を奪われたのは服の上からでもわかる程に大きな……胸だ。巨大な二つのお胸様が今! 俺の目の前にあったのだった!
「あなた、高校生……よね?」
俺が物凄く卑猥な事を考えている中、女性は続ける。
「その制服、光が丘高校……暦ちゃんと同じ高校か」
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