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美嘉とは仕事の上のお付き合いでしかなかっから、亮とは名実ともに何の関係もなくなっていた。
しかし表向きには遠ざかったみたいなそんな後も、亮は今までと変わらず、ストーカーのように美嘉にメールを送り続けた。
別れと言う現実を亮は感じたくはなかったのかも知れない。
ある日、美嘉は亮にこう話した。
「やっとスクールが決まって向こうに行く日が見えて来たから、明日東京に行くの」
「もう出発するの?」
「ううん…滞在ビザを申請してくるだけだよ」
「いつ行くの?空港まで送る?」
「いいの?嬉しい…」
亮は、少しでも美嘉との時間を作りたかったから、そう申し入れた。
美嘉を空港に送る日が、メールで送られて来た。
日曜日、午後4時発のAIR DO。
自分から申し入れておいて、理不尽な話しだが
自分自信の休日の過ごし方からすれば、かなり中途半端に思えた。
だから気まぐれに麻衣を誘ってみた。麻衣との日曜日のデートはこれが初めてだった。
誘う口実は…
「カフェ巡りしない?」
美嘉の送りの事は、その時はあえて話はしなかった。
脳裏には、美嘉のこと。裏腹にその時の亮は麻衣との時季をむさぼり楽しんだ。
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