麻衣の時季・・・

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麻衣のお誕生日… おやじの命日と同一だから、同伴もお祝いもしてあげられない。 亮はせめてものと小さな花を送った。 するとお店のママから 「亮さん、ほんとに来ないの?お店暇で麻衣ちゃん可哀相…」 亮は実家からタクシーを走らせた。 着いたお店…そんなに暇ではなく安心した。 するとふと目に付いたお花… 私の贈ったお花がカウンターの前のカップボードのど真ん中に置かれていた。 亮はその瞬間、どうしようもないほどの嬉しさと驚きを感じた。 亮のいくつもの贈った花たちの中で一番可愛いかったし、メインの場所に置いてもらったのは、初めてだった。
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