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亮の脳裏にしっかりインプットされた麻衣の言葉…
気にしないはずもなかった。
何なんだろう~
そんな時に限って仕事の隙間が見つからない。
いらいらする毎日。
麻衣から毎日来るメールに、涙目で断る亮。
ある日、やっとゆっくり話をする時間が出来た。
麻衣の顔を見るなり…
「何が起こっているの?」
「うーん…」
「話してごらんよ」
「家に出入りしている男に襲われそうになったの…」
「うーん…お母さんには、その事話したの?」
「うん…でも信じてくれなかった
私が誘ったように言われて悪者にされたの」
「ちゃんと相手にも事情を聞くように話しをしたの?」
「でも…私の話す事を信用してくれないし、麻衣を一人の女としか見てくれない。
泣きじゃくって訴えたんだよ!」
「そうなんだ~ならとにかく早く家を出なさい!助けてあげられるところは頑張るから…」
子供を育てた経験のない亮にとって、この時の麻衣の行動が単なる、今時の子供の我が儘だとその時は知る由もなかった。
しかし男が一度口にしたこと…
そして亮が最近感じている事が…
なるようになってしまう予感を感じていた。
亮の持っているお金…
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