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舞「次は……火渡!」
大和は呼ばれる前に歩き出していた。次が自分でなくともやるつもりだっただろう。
空の後だけは絶対に嫌だ。と。
大和は魔法陣まで行くと、片手を突き出し強く握る。
握りこぶしの間から魔法陣に向かって血が落ちた。
生徒全員が腕で顔を覆う。突然の巨大な火柱。その中でも大和だけは熱風が心地良さそうに立っていた。
現れたのは髪の赤い男だった。身長は大和よりも高い。
「我は火の聖霊王"フレア"。契約をするぞ。忙しいのだ」
男は大和を睨みながら言った。
大和「条件とかは良いのかい?」
フレア「………今のが条件だ。おぬしは我の熱を浴びて生きている」
大和はハハハと笑い、「そうか」とだけ言うと契約を済ませた。
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