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空「まっ!いつか封印は解けちゃうんだし。今できる事といったら、少しでも強くなる事くらいだよ!!行ってきます!!」
《白翼》を羽織り、元気良く転移していった空。後に残ったのは窓を開けて新鮮な空気を求める静風だけだった。
――――――――――
空が転移してきたのはとある村。ここの長に詳細を聞けと書いてあったためである。それほど小さな村ではなく、人も数百はいるだろうが、どこか貧しい。空は人に場所を聞く事なく長の家までたどり着き、扉を二回軽く叩く。
家の中から柔らかい返事が聞こえると、少ししてから扉が開く。
村長「おぉ。あなた様は!まさか《白翼》様に受けていただけるとは!前回来られた時はこの村を魔物から守って頂き、おかげさまで村の人も皆元気に過ごしております。さ、とりあえずお入りくだされ。
お茶でも飲んで行ってください」
中に招き入れようとしたので、遅くなっては面倒だと思い、村長を呼び止める。
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