†修業・後編†

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「仲の良い事ですね」 急に人の声が聞こえたかと思うと、ワイバーンが飛び回るのをやめる。そしてすこし離れた所に黒いコートを着た人物が立っていた。背と声から判断して男の様だ。 その男は両手を龍に向けると魔力の刃で切り裂いた。 大和「上位魔人か………」 魔人。 それは本能のままに動く魔物とは違い、ある程度知能を持ち合わせた人型の魔物の事。 魔人にもやはり強い者から弱い者までピンからキリまで。故に上・中・下位に分けられている。そしてそれは人語の上手さで量る事ができる。 つまり言葉が流暢な奴程強い。 男「上位魔人などと一緒にしないでいただけますか?私は大悪魔様の側近。"四鬼族(シキゾク)"の"怨蝶(エンチョウ)"と申します」 男は鼻にかかる様な言い方で自らを名乗った。
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