†悪魔†

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「"姫誘拐事件" それはフェアリー学園の年に一度の大イベント。魔闘祭で起こった。このイベントでは、各クラスからの代表選手五人を1チームとして、全20チームによる予選サバイバル・決勝トーナメントを行い、優勝を争う。これには世界最大のギルド"天の導き"のギルドマスターである《疾風の姫》。世界に10人と居ないSSSの称号を持った《氷王妃》《地岩》がゲストとして。さらには五大貴族の面々や王までもが観戦に来ていた。何故五大貴族までもが重たい腰を上げたのか、その理由は1ーSの代表選手"四人"にあった。火の跡取り、地の跡取り、水の次女、そして姫。同じチームのあと一人の男の子が哀れに思えるメンバーだが、実はそうではなかった。その男の子こそ、かつて南のロック・西のグリードの戦争を和解させ、現SSSの称号をもつ。光の最高峰使役者、《白翼》その人だった。その人については、女性・老人であるなどの噂が数多く流れていたが、実際には15歳の男の子だった。この15歳のなかでもトップクラスの実力を持つ5人は、順当に勝ち進み、決勝まで上り詰めた。しかしそこからが地獄の始まりだった。
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