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空「はぁ~。死ぬかと思ったよ~」
机に突っ伏して息を吐き出す。
すると悠介が二つ前の席から振り向き、「何があったんだ?」と聞いてくる。
ちなみに、もうすぐ先生も来ると言うのに前の席の大和はまだ来ていない。朝、運悪く空達と同時に隣の部屋から出てきた大和は、空に魔法でドアノブと手を固定されたのだった。
空「美弥と登校」
空は隣の美弥(何故か上機嫌)に聞こえない様にそれだけを絞り出したが、悠介には意味が解ったのか顔が青くなる。
悠介「そりゃぁ地獄だ……。俺も最初の方は酷い目にあったぜ」
そう身を震わせる悠介が初めて憐れだと思った。
そしてすぐ大和を許してやる気になり、「リリース」と呟く。
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