ひとつめ
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髪を梳く。 亜麻色が流れる。 指先から、滑り 逃れていく。 それが どうにも気に入らなくて ぐしゃぐしゃに掻き混ぜてから 強く 引っ張りあげた。 「いた、痛い痛い痛い」 眠っていた君が起きて 「何 なんなの?」 寝起きの赤い顔を怒りで余計に赤くして 頭を擦った姿を見ると ああ まだ 大丈夫なんだ って 笑いが溢れて 更に怒らせちゃうんだけど。 .
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