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アルの言葉が耳にこだまして、信じたくない気持ちと、それが現実なのかと納得してしまう自分が混ざり合う。
遂に堪えていた涙が頬を伝ってアルの胸を濡らす。
「ねぇ、アーサー…菊のことはもう忘れなよ。俺が慰めてあげるから…」
****
その日から俺は、アルと俗に言う“恋人”になった。
何か他に大事なものがあった気がする…
でも、それが何なのか思い出せないんだ――
赤―愛情―+
青―嫉妬―+
緑―安心―=
白―喪失―
fin
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