【プロローグ】

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2010年12月24日【朝:10時半】/某スタジオ 街は、今【クリスマス】…。 僕はと言うと、某有名スタジオで、“レコーディング中…”。 僕は、今(現在)“売れっ子俳優”兼“歌手”として活動をしている。 そんな僕には、何年経っても、忘れられない“大切な人”がいる…。 だが、その人はもう、“この世”には、いない。 “3年前(当時僕が高3の頃)のクリスマス”に、“その大切な人”は、死んだ…。 笑顔が、素敵な女性で、とても優しく、明るく元気な子だった。 そして、皆のアイドル(マドンナ)的存在だった。 そして、彼女は、当時の僕にとって、【雲の上の様な存在】で、“同じクラス”に入るのに、話しかけることも出来ない存在だった。 そんなある日、バイト帰りの途中…。 いつもの様に、帰り道をバイクに乗りながら、走っていると、いつも空いている道が、今日だけ、渋滞になっていた。 僕は、【『はぁ~、ついてねぇ…』】と、ぼやきながら、渋滞が引くのを待っていた。 すると、駅に向かう道の階段の上から、何処かで聴いた事のある声が、聴こえた。 そして、僕は“1人の女の子”に、目が引き付けられた。 “彼女”は、ギターを片手に歌を歌っていた。 まるで、“天使の歌声”の様に優しく、何処か暖かい気分になる、“心癒される歌声”であった。 しかも、観客の人の中で、“彼女”の歌を聴きながら、涙を流している人が、何人もいた。 そして、僕も、知らないうちに“彼女”に魅了されていた。
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