昔々

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その日、カグヤは世話係達に黙って城の外に出かけていた。 月の姫として育てられたてはいたが、彼女は年頃の少女であった 外に出て同い年の少女たちと遊びたい 彼女はそう思い、町中を縦横無尽に歩き回った 見かける少女達は明らかに自分を避けていた 月の姫であるからであろうか 背後から月兎の気配が無数にするが決して振り向かない きづいた瞬間に城に連れ戻されるのはわかっていたから なので必死に駆けた、もちろん私程度の足で逃げ切れない すぐに捕まってしまうだろう だが、私は必死に逃げた
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