403人が本棚に入れています
本棚に追加
ライト
時はさかのぼる。
フランス 郊外の自然の中に大邸宅がある。
城と呼んでもいいぐらい、どっしりとした豪華な館だ。
今は春…。
庭園は花で溢れていた。
目に映るのは咲き乱れるたくさんの花の色と色濃い緑。
ライトは仰向けに寝転んで空を見ていた。
そして、ゆっくりと小さな可愛らしい花を一輪、摘んだ。
春の風は、優しく通り過ぎて行く。
木陰から一人の少年が姿を現した。
「ルイ…」
ライトの声にルイ・ヴィアンは優しく微笑んだ。
「ライト様、昼食のお時間です」
ライトとルイ・ヴィアンは花咲く庭園を後にした。
最初のコメントを投稿しよう!