勝つか負けるか⁉

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だが、これでカウントは2‐2。先に追い込んだのはバッテリーだった。 ここでキャッチャーがタイムをかけピッチャーに歩み寄る。そしてグラブで口を隠しピッチャーに言う。「さっきの打球は忘れろ。追い込んだのは俺達だ。次の球はフォークでいく。ワンバンになるくらいの球を投げてこい。…おれを信じろ。」 バッテリーは満塁になってからは、パスボールを恐れフォークボールは投げてない。次の球がボールならカウントは2‐3。押し出しもありえる。バッテリーは勝負に出た。 バッターは追い込まれたのできわどい球でも手を出すしかない。 緊張の一瞬。ピッチャーが投げた。バッター動く。ボールはホームベースの前から落ちる。バッターはバットを止めるが…キャッチャーが審判にスイングを確認。主審が塁審を見る。塁審の手は…セーフ!!主審がコールする…「ボール。」 この判定にバッテリーだけでなく、チーム全員が不満を持つ。しかし、ここで抗議して時間をかけるとピッチャーのリズムが崩れる可能性がある。キャッチャーはあえて抗議をしない。監督、コーチもそれを見て動かない。『ピッチャーを信じよう』
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