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途中
涙で文字が見えなくなった。
最後まで読み終えて
そしてまた
涙が溢れてきた。
『オマエ、こんなとこで何やってんの!?』
あのときの
祐治の言葉を思い出す。
考えてみたら
祐治は私の事情を
何一つ知らなかったはずなのに。
「深くは聞かないで」
最初の私のそんな言葉を
祐治はずっと守り続け
最後まで
何も聞かずにいてくれた。
それでもきっと
あのときの私の涙で
祐治は祐治なりに
何かをわかろうとしてくれたのだろう。
そして祐治は
あの結論にたどりついた。
あの言葉の裏に
祐治の優しさがあった。
私は
気付くのが遅かった………
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