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何も追求せずに
ただ黙って受け入れてくれた祐治。
逃げても何も変わらない
改めてそれに気付かせてくれた茜。
二人とも
この街で過ごした私に
大切なことを
たくさん教えてくれた。
逃げて逃げて
どんなに居心地のいい場所にたどり着いても
そこはただ
羽を休めるだけの場所に過ぎない。
自分の居場所は
二つはない。
『逃げてるだけでしょ?』
茜のその言葉。
『いつまでも甘えてんじゃねーよ!!』
祐治のその言葉。
二人がどんな気持ちで
私にその言葉をくれたのか………
それを考えたら
私は
いつまでもこうしているわけにはいかないのだ。
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