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羽をしまい
帰るべき場所へと帰って来た私を待っていたのは
羽ばたく前には
当たり前のようにあった
『現実』である。
思い起こせば
誰にも
何も告げずに飛んで行き
その間
pinky.のみんなからの連絡も
母からの連絡でさえも
私は全部
完全にシカトしていた。
今更もう
pinky.に戻るつもりはなかった。
母のことは
気になってはいたけれど
連絡をしたとしても
一体何を話したらいいのかわからない。
だから私は
母にも
何も連絡をしないままだった。
そして
ここに帰って
一週間が過ぎていた。
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