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そんなことを考えながら
清美の言葉に驚き
戸惑っている私に
清美は
私に羽が生えていた間
こっちはどうなっていたのかを話してくれた。
私が居なくなった日
店がパニックになったこと。
晃やほかのホステスたちが
街じゅうの店に
私が居ないか探しに行ったこと。
連絡がちゃんと取れなくて
みんながどれだけ心配したか………
どこかで事故に遭っているんじゃないか
とんでもない事件に
巻き込まれたんじゃないか………
そんなことになっていませんように!
どうか生きていてと
ただそれだけを
みんなで願っていたということ。
それを聞いたとき
私は
あの日聞いた
留守電の母の声を思い出した。
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