prologue.

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  この骨董屋の最後の店員で最年少… ジェラルフォート・シルバーストーン。 無愛想な18歳である。 名前が長いのでミドルネームはジルバ。 「疲れきった顔だな…」 「毎回付き合う度に疲れる…あ、じっちゃんいらっしゃい。」 「久しぶりだね~ジルバ君…」 「…うん、久しぶり。」 ジルバは妙にウェルターに素直だ。 …ジルバから孫オーラが見える… 雑貨やら何やらが入った買い物袋をレジカウンターに置くとカウンター越しにウェルターと向かい合うように座る。 …キースを追いやって。 楽しそうに話し込む。 行き場を失ったキースは吸い殻の溜まった灰皿を持って2階に上がって行った。 骨董屋の奥からはジュージューと何かが焼ける音とぐつぐつと何かを煮る音…美味しそうな匂いが漂う。
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