prologue.

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慌ただしいルーシーとは逆に黙々と作業を続けるジルバ。 ふと手を止め、冷蔵庫からアボカドを取り出し、皮を剥き、縦に刃を当てアボカドを一周させる。 パカッと割ると大きな種が顔を覗かせた。 包丁の根本に近い尖った部分で種を刺した。ぐりぐりとアボカドを動かし包丁をそれから離すと種が取れた。 また黙々と切り続け近くの硝子製のボウルに切った野菜とドレッシングを入れ、和える。 …見た目とは違い、料理が得意だったりする。 「出来た。」 「あ、アボカド入れたのね?彩り綺麗じゃない!」 「ん…あ、店長呼んで来る」 「おねが~い、レジの方に運んでおくから」 「……」 ふきんで手を拭い、ジルバは2階に上がって行った。 「おじいちゃん、お待たせ~」 「おぉ、良い匂いだねぇ」 コンコンッ キースを呼びに来たジルバ。 しかし、返事がない…寝ているのだろうか? ノブに手を掛け、開くと案の定寝ていた。 ベッドに腰掛けたまま俯き寝ている。 「…店長、昼飯。」 「…zzz」 「…ペペロンチーノ食わないの?」 「何?ペペロンチーノだと??食うに決まってるだろ」 ムクッと立ち上がり足早に1階へと降りて行った。
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